人が足りない

先日初めてウーバータクシーを利用しました。ウーバータクシーはネット配車・カード決済の効率的なシステムで大変便利でした。日本以外ではライドシェアとして使われているようですが、日本では法律の縛りがあり一般のタクシー会社と締結して運用しています。ウーバータクシーの他にもタクシー会社直営で同様のネット配車システムがあるそうですが、デメリットと感じたことは事前予約できないことと北海道のようにこれからの積雪シーズンは道路事情等により予定どおりの時間に来られない、または配車そのものが出来ないなどあるそうです。

タクシー業界は大変な人手不足らしくドライバー募集しても殆ど応募が無く、来ても65歳とか70歳とかの高齢者の方が多く難儀しているとのことでした。

人手不足問題はタクシーに限らず他の運輸業でも深刻で、最近取り上げられているバス路線の廃止・縮小ではやはり車両はあっても運転手の数が圧倒的に足りないことが原因とのことです。また、業界別に言うと、建設業・介護事業・飲食業などでも同様の状況があるようです。

人手不足の大元の原因は言うまでもなく少子高齢化ですが、加えて若者の地方から都市への流出、それに関連し地方企業の経営者の高齢化に伴い働き方改革やデジタル化の遅れなどが言われています。

「働き方改革」は安倍政権時の一大改革でした。「働き方改革」の一語には実は様々な政策転換があり、これらをしっかり理解している経営者は実は少ないかもしれません。ざっと思い浮かべても、残業時間の上限規制・年5日の年次有給休暇の取得義務化・同一労働同一賃金・男女共の育児休業の促進などなど・・・まだまだありますが、私たち社労士がこの時期にお客さものお手伝いをしたのは主に上述関連の就業規則の変更や36協定の手続きなどが多かったと記憶しています。

こうした人手不足問題は、構造的要因が背景にあるため簡単には解消できず解消までにはまだまだ時間が掛かるでしょう。DXやIoTによる効率化や快適な職場環境の整備などは随分と言い尽くされていますが、他にも若者の意識の変化や昨今の円安や賃金上昇率の低迷などの影響もあり各業界は苦労しています。それにしても、日本の少子化対策は完全に遅きに失しましたね。どこに行っても高齢者ばかり・・・・・・私もその中の一人ですが・・・・・・・・・・なるほど人手不足になるはずです💦

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